Aleppo アレッポアンティークドキリム K23078

東部アナトリアのマラティアのアンティークキリムです。
マラティアはキリムの主要な産地で、マラティアと呼ばれるキリムの種類にもバリエーションがありますが、それでもこちらは個性的な一枚といえそうです。
まず白い織り地の部分が多く、それだけでさわやかで明るい印象を受けます。
区画化された文様が縦にならんでいますが、その中もまたカラフルな色でブロック化されています。
色の種類は違いますが、虹を切り取った断面を、いくつも並べたようです。左右で対称に色が使われていたり、微妙に違っていたりと、味わいもあります。
ピンク、ブルー、明るい茶、こげ茶、ベージュ、オレンジ、ペールグレー、それぞれの色がほぼ同じくらい使われているという配色。境目を指文様（櫛文様）で区切られたそれぞれの隣り合わせの色とのコントラストが目を引きます。やはり印象の中心となるのは、ピンク、ブルーと白なのではないでしょうか。
全面に入った文様は、花畑のようです。時の重さを感じさせない軽やかさのあるアンティークです。