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ベッサラビア/カラバーキリム

ベッサラビアとは、現在のモルドヴァ共和国とウクライナの一部にまたがる地域です。
ベッサラビアキリムとは、この地域をはじめブルガリア・ルーマニアなど、黒海西沿岸の東欧地域で織られてきたキリムをさします。
またカラバーとは、現在のカラバフと言われる地域を中心に、コーカサス地方のトルコからロシアまで続く黒海東沿岸の広いエリアです。
この地域の特徴的な花柄のキリムは、カラバーキリムと呼ばれます。

イスラム世界のもとで抽象化された、幾何学模様のアナトリアキリムは、黒海を回ってヨーロッパやロシアへ近づいてゆくほど、バラやブーケのような花模様が代表的なモチーフとなり、さらに描かれ方もより具象的に変化します。

フィールドには黒などの重めの色。東欧らしいバラなどをあしらった花模様。
ヨーロッパ美術のバロックやロココにも通じるような、またイスラム美術のアラベスクも融合したように思えるデザインで、特徴ある欧風キリムを創り出しています。
存在感のある色使いやその柄は、本格的な応接間をはじめ、ダイニングなどにも雰囲気のある演出をしてくれることでしょう。

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