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東部アナトリアのガジアンテプのオールドのジジムです。トルコ南東部にあり、シリア国境に近い町です。 アンテプというのは、1920年代以降より、ガジアンテプと呼ばれる以前の、オットマン朝時代の呼び方です。 真っ赤な平織地の全面に、ジジムがほどこされています。パステルカラーに紺色を組み合わせたジジムは地織りの赤に映えて、万華鏡のように美しい文様です。 ジジムの文様はどれも緻密で正確のそろってきれいです。 ユニークなのは、平織部分にフリンジの装飾がほどこされているところです。とても個性的なデザインに仕上がっています。きっと織り手は新たな工夫にとらいしたのでしょうか。 きっとテントや..

東部アナトリアのガジアンテプのオールドのジジムです。トルコ南東部にあり、シリア国境に近い町です。 アンテプというのは、1920年代以降より、ガジアンテプと呼ばれる以前の、オットマン朝時代の呼び方です。 ほどよい染め具合の、味のある色で、虹のような横縞模様に織られた平織り地に、それらの色を使ってジジム織りのモチーフがほどこされています。 どの色も、日に当てたような褪せ感があり、同じトーンに落ち着いていて、カラフルですが統一感があります。 ワンルームのお部屋や寝室などにちょうどいい大きさです。..

たくさんの装飾が美しい、オールドのジジムです。 赤い平織に、パステルカラーを中心とした細い糸でジジムが施されています。 めずらしいのは、糸を結んだ毛束のフリンジのような装飾。 ちょっとユニークで個性的なデザインです。二次元の平面の中に展開するキリムですが、この装飾によって立体的になり、 かわいらしい印象に出来上がっています。 ジジムの色使いはとても美しく、織りも正確なうえ、細やかで緻密です。 二枚接ぎの片面で、元はもっと大きなキリムだったものです。そのため左に縦ボーダーの模様があります。 使う向きによって異なる表情を楽しめます。 薄くしなやかな織物なので、チェス..

西部アナトリアのエーゲ海に近い、アイドウン地域のオールドキリムで、こちらは近郊のチネのものです。 アイドウンのキリムはコンヤのデザインと似ている点が多く、こちらも元々は六角形メダリオンが縦に連なった、キリムらしいデザインですが、二枚接ぎになっていたキリムの半分です。 アイドウンのキリムは、コンヤのものより隙間なく模様で埋め尽くされているのが特徴で、こちらもフィールドの個性的な模様が印象的です。 フィールドとボーダーにはさまざまな形で羊の角のモチーフがアレンジされて織り込まれています。そのアレンジのデザイン力にも感心させられます。 羊は遊牧民にとって財産そのもの、羊の角は男性の力..

コレクションピースは、特にどの品物も芸術的・技巧的に優れて素晴らしいことはいうまでもないのですが、このキリムをみると、本当に気が遠くなるような気持ちになります。 100年以上前に、どうしてこんなに豊かなものを創りだすことができたのでしょうか。どんな気持ちで。 決して商業的な、売るための「作品」ではなく、生活の消耗品というだけではなく、愛や情熱や、思いといった、魂「スピリット」の力がなければ完成しえないものです。 〈118㎝×161㎝〉という二次元の「面」にくり広げられた世界は、このキリムの実体すべての、ほんの氷山の一角でしかないのでしょう。それを目で見て、手で触れて、傍に置い..

赤色の美しさが印象的なアンティークキリムです。 細かく整った織りが非常に素晴らしく、質の良い一枚。フィールドの赤色は明るく、アブラッシュがよく表現されています。 周りを取り囲むコットンの白い織り地部分に描かれた模様の赤色も、白い部分を切り抜いた下に、フィールドから続いた赤い織り地が見えているようにも感じられ、意匠が凝らされています。 フラミンゴのような色がほのかに先端に染まった上部の端のフリンジも凝ったつくりです。淡い灯のともったマッチの灯りのようです。 ミフラーブ模様をアレンジしたようなデザインで、全体の色合いに上下のグラデーションがあり、一方だけのフリンジがあり、模..

アナトリアのエーゲ海地域に属するアイドゥンのアンティークキリムです。 なんとも、一見して素晴らしい大作であることは、いうまでもありません。 横155センチメートル、縦276センチメートルもの大きなサイズであるにも関わらず、この模様の細やかさ。 二枚接ぎになって織られたものですが、それぞれに異なった色彩の魅力があり、それでいながら一枚としての 調和もとれた希有なピースです。 まず、ブルー。グレー味を帯びながら透明感のある淡めの青に、鮮やかな群青のような潔い濃青。 この青たちがグレーのアブラッシュと混じりあった水底のような深み。 対して赤。薄い赤、濃い赤、..

アナトリア北東部、黒海地方バイブルトのオールドキリムです。 黒が効いた独特の色づかいは、模様が浮き上がるように生き生きして、引き込まれるような神秘的な美しさがあります。 曼荼羅のような、モザイクのようなデザインは、どこかクリムトの絵を思わせるような雰囲気ももち、 シックでいながらなぜかあでやかさがあります。 フォークロアでワイルドな印象ももちますが、大人っぽい洗練されたシックな空間にも、またゴージャスにも使える 高級感ももっています。 バイブルトは、ミフラーブキリムで世界的に有名なエルズルムに近い地域で、極寒の冬を越す、柔らかであたたかな良質の羊毛に 恵まれる土地。..

アナトリアの中北部、黒海地方といわれるエリアのチョルム（チョルン）を産地とするアンティークキリムです。 しかし黒海には接していない内陸性の土地で、中央アナトリアの特徴をもちます。 古代ヒッタイトの首都であるハットゥシャを初めとしてボアズカレ、ヤズルカヤと言うヒッタイト遺跡の拠点として古くからの歴史があり、 高い高原に入り組んだ山地が特徴的な地形で、いくつかの高原には灌漑が行われ、広い牧草地の風景も見られます。 ニ片からなるこの大作は、接ぎの美しさも見どころのひとつ。全面が模様で埋め尽くされ、色彩も非常に多彩。 地織りの部分のいくつかの色を除いては、多くの色がまんべんなくちり..

中央アナトリア、レイハンリのアンティークのミフラーブキリム。 礼拝用のマットとして織られたものです。 その質の高さと美しさで、世界中のコレクターの注目を集めるレイハンリのキリム。 しかし、そんな知識がなかったとしても、またキリムについて詳しく知らなくとも、その善し悪しを見る目をもたずとも、 誰もがひと目で「美しい」と思え、心躍る色合いに惹かれずにはいられない、そんな魅力にあふれるキリムではないでしょうか。 多彩な色と配色は、染色の出来栄えの素晴らしさとともに、織り手オリジナルの色彩感覚の素晴らしさのたまものです。 そして、やはりミフラーブキリムだからこその、..

East Anatolian Cecim..

東部アナトリアの山岳地帯、エルズルムのアンティークキリムです。 冬は降雪が多く厳寒の、大変厳しい気候の地域です。そのためキリムづくりに欠かせない冷水が豊富で、良質の糸を使ったキリムが織られてきました。 こちらのキリムは驚いたことに、横も180センチを超える大型のものでありながら、一枚のピースで織られています。 にもかかわらず、この精巧さ、素晴らしい織りです。 全体にシックな色合いですが、エルズルムの人口の大半はクルド人ですが、典型的なクルド系の重厚感とは少し違う、淡さやスモーキーさがあります。 フィールドやメダリオンの地の色の切り替えや、染めむらによるアブラッシュ..

アナトリアのアンティークキリムです。 品番　：K25156 サイズ：141cm x 182cm 産　地：トルコ 年　代：アンティーク 素　材：ウール x ウール..

西部アナトリアの歴史あるキリムの産地、エシメのオールドキリムです。 落ち着いた赤色に黒い糸で織られた模様が、個性的で力強さを感じます。 余白がなくびっしりと埋められた模様には、ベージュやグレーが効果的に使われていて、 柔らかさやつややかさが加わっています。 全体をみると、点で描かれた絵画のように見え、浮き上がってくる黒い部分を引き立たせ、 よくみると下に模様が隠されている、というようにも見せてくれます。 そのため、3Ｄのような立体感と奥行きが生まれています。 細かくタイルを張り合わせて模様を作ったイスラム寺院の装飾のような。 ダイナミックな印象とともにそん..

西部アナトリアの歴史あるキリムの産地、エシメのオールドキリムです。 この町のオールドキリムは、バリエーションは様々ですが赤を基調にした色合い、 連なるドラゴンのメダリオンに、模様ですきまなく埋められたフィールド、というキリムらしい柄、が見うけられます。 赤がこのキリムの色合いを決定づける色となっていますが、青味がかったピンクにも近い赤色で、 さらに美しいパープル、青、草色、肌色がかったピンクに、コットンの白がさわやかな印象を与え、 キリムの明度をあげています。 とくにその中でもさし色となっているパープルの、いくつかのグラデーションが本当にきれいです。 またシャ..

"私たちが作ったオリジナルの絨毯です。昔の作り方、染め方全て守って明日のアンティーク絨毯を眼材しています。 この絨毯作るのに全部で " 8 色使っています。 Imperial Red  415 (茜) Midnight Blue  347 (トウダイグサ - 茜 - 藍) Sunray Color  405 (ヘナ) Falu Red  400 (茜 - ヘナ - クルミの殻) Emerald Green  407 (カモミール - 藍) Dark Sienna  401 (茜 - ザクロの皮 - トウダイグサ) Natural W..

他に類を見ない色あいのオールドキリムです。 中央のフィールドの深い緑がとくに印象的でめずらしく、青、ピンク、赤ほか無数の色との組み合わせで 独特な色の世界が広がっているのが心をとらえます。 また、白地の外ボーダーと青地の内ボーダーの精緻な織りには目を奪われますし、 その間にあってぐるりと取り囲むもうひとつのボーダーの少し和らいだ色の組み合わせや、 ベースのピンク色に見られるアブラッシュもまた、味わいがあります。 全体にワイルドなおおらかさというよりは、意匠を凝らした宮殿のような、 はなやかさのある雰囲気を持っています。 アースカラーが中心になる天然の..

ギョムルゲンのアンティークキリムです。品番　：K28142 サイズ：132cm x 190cm 産　地：トルコ 年　代：アンティーク 素　材：ウール x ウール..

Herki Antique ヘルキ アンティーク絨毯 品番　： C23011 サイズ： 116cm x 200cm 産　地： クルド 年　代： アンティーク絨毯 素　材： ウール × ウール..

中央アナトリア、コンヤのオールドキリムです。 細く撚られた繊細な糸による、素晴しく細やかな織りのキリムです。 しっかりと緻密に織られた表面は、こなれてしなやかに育ち、つやがでて、織り地に独特のドレープ感が生まれています。 左右上下にバランスのとれたデザイン。模様も美しく、正確に織り込まれていますが、精密な図面のような堅さは皆無の、なんとなくフリーハンドな印象もする描かれ方で、たったひとつの手仕事らしい味わいにあふれています。 シックなそれぞれの染め色も、いい感じです。明るい独特のオレンジや、褪せ感が美しいグレープ色とインディゴ、肌の色のようなあたたかみのあるベージュ。ひとつひと..

非常に個性的で緻密な織りが特徴的な、オールドキリムです。 はしごのように積み重なったミフラーブ模様にジグザグのボーダー、すべての模様の境い目がパルマックル(指)文様や櫛文様のような、凹凸によって描かれています。細かく緻密な作業が繰り返されたことでしょう。こうした個性的なデザインと出会った時、それは、そのキリムを織ろうと意図した織り手の存在を、もっとも強く感じられる瞬間です。 織りの複雑さにも目を奪われますが、染め色の美しさも素晴しいキリムです。深いバーガンディーレッドや明るい赤、オレンジがかった赤、濃いオレンジに明るいオレンジ、薄いベージュのようなオレンジ、紫がかったグレーにチャコール..

シックな色合いと、こなれた柔らかさが素晴しいオールドキリムです。 柄の正確な美しさを見ていただければ、織りがすばらしいことはいうまでもありません。 加えてニュアンスのあるブラウン系の色使い。 フィールドのスモーキーなピンクやメダリオンのブラウンなど時が経って育った色の美しさと、 織り交ぜられた模様の中のオレンジ、黄色、白などは鮮やかに際立って、時を経たとは思えない 発色の美しさを、一つのキリムのなかで同時に楽しむことができます。 良い感じに柔らかな風合いが出ているのも、良質なウールだからこそ。 ランナーのような４メートル近い長さも豪華な大作。逸品です。品番　..

東部アナトリアの、コーカサス地方との国境に近い町、カースのオールドキリムです。国境に近い地域柄、古くから常に紛争の絶えない土地で、さまざまな国家の侵略を受けました。 キリムに関しては、コーカサスの影響を受けたデザインが多いといわれています。 1950年以降、カースでは、このような細長いキリムが多く織られ、一つの特徴となっています。茶色やくすんだピンクなど控えめな色づかいも良く用いられたパターンのようです。 こちらのキリムもコントラストがあまり強くなく、安心感のある色合いです。 大胆なモチーフの中の幾何学的なメダリオンにはドットやエの字のような文様が入っていたり、フィールドにもさ..

カイセリの大型のオールドキリムです。 カイセリらしいメダリオンの柄ですが、色使いが大変ユニークで美しいのが特長です。 深くてシックな、けれど対照的な色を隣り合わせにして織られたメダリオンは、互いの色を引き立て合いながら、しかし落ち着いた調和をしながら、わたしたちの目を楽しませてくれます。メダリオンの中に無数に織り込まれたモチーフひとつひとつにはランダムに色が使われていて、これも全体を調和させるのを手助けしています。 モスグリーンと葡萄色のメダリオンの地織りの色はノーブルさを、バラ色と濃い青はりりしさを、そして白が立体的な美しさをこのキリムに加えています。 左右の継ぎ目もきれいに..