全キリム

伝統的なキリムの手法に則って織り上げられた、マニサで作られたニューキリムです。 マニサは、伝統の復興プロジェクトが盛んで、新しいキリムの産地として力を入れている町です。 草木の天然染料だけを使い手染めされた糸を、手織りで丹念に織っています。 織りが細かく、草木染めの発色も鮮やかで、現代のトルコで作られる最高級の一品です。 使い込むほどに味が出て、何十年か後にはアンティークとしての価値が生まれるような一生使えるキリムです。..

質、量、ともにトルコで一、二を争うキリムの産地であるマラティアのものです。 「見せる」ことを意識して織られたのが感じられる色や装飾で、特に染色とジジムの織りが素晴らしく、このキリムの魅力です。 マンダリンのような赤みの強い鮮やかなオレンジをはじめ、さまざまなオレンジのバリエーションで構成された明るいチュワルです。 太陽と大地の温かさを感じます。  ..

マラティアのオールドキリムです。 フィールドの模様はアシンメトリーです。白いコットンの分量も多く、かなりの年月を感じさせる染めの色は、その年月分の味わい深い褪せ方をしていて、美しいです。 フィールドにもボーダーにもランダムに入ったジジムの模様が音符のように飛び交っています。メダリオンの描き方も大きさがまちまちで、手書きのような自由さがあります。 とても個性的な楽しさにあふれた一枚です。 あとからあとから、この意味も込めたい、この思いも込めたい、と思いつくごとにこのキリムの上に模様が増えていったのではないでしょうか。 個性的で自由で、思いのあふれる織り手の作なのではないでしょうか。..

エーゲ海よりの西部アナトリア、ウシャクのニューキリムです。ウシャクは絨毯でも有名で、素晴しいものが多くありますが、近隣のエシメ、デニズリとともに新しいキリムの産地としても力を入れ、注目されている地域です。そこではあらゆる品質のニューキリムが織られていますが、その中でも私たちは伝統的な手紡ぎと天然染料という製法を守り、織りや模様も、厳選した美しいものばかりを選んでお届けしています。伝統的なモチーフを織り込みながら、デザインはオールドと違う印象のモダンさがあります。淡くマイルドな色使いもニューキリムとして好まれる色合い。オールドキリムとはまた異なるさわやかで穏やかな印象の色を組み合わせても、やはり..