絨毯とクリーニング

日本では、近年になり絨毯やラグが広く普及したとはいえ、何世紀も前から生活の一部に溶け込んでいる欧米と比べると、手入れ(クリーニング、メンテナンス等)に関する知識が十分とはいえません。

基本的には3年に1回、本格的な絨毯クリーニング(丸洗い・水洗い)が必要とされています。絨毯をより長く、快適に利用するためには、房(フリンジ)やフチかがりの洗浄や補修などのメンテナンスも定期的に行うことが大切です。

絨毯は部屋の中に敷くことで、ほこりや小さなゴミを吸わせるという役割があります。 まずは、そのほこりや小さなごみをドラム式ほこり取り機で取るところからクリーニングを始めます。この工程を経ずに水洗を始めてしまうと、一見綺麗になったように見えますが、本当はクリーニングをしたとはいえません。なお、このドラム式ほこり取り機にはウールに光沢を与えるという機能もあります。


アレルギーの原因

特に、小さなお子様がいらっしゃる家庭や、室内でペットを飼っている方には、より頻繁なクリーニングを強くお勧めします。絨毯クリーニングの頻度を決めるには、使用頻度を参考にすると良いでしょう。例えば、日常的にあまり使わない部屋に敷いてある絨毯のクリーニングは5年に1回でも良いですが、居間や食堂などよく使うところに敷いてあるものは毎年行うべきでしょう。

定期的な清掃を行わないと、絨毯の毛足(パイル)の中にダニやカビが発生することがあります。また、ご自分で行ったクリーニングや不十分な洗浄による残留石鹸がアトピーやアレルギーの原因にもなります。キリムハウスの絨毯クリーニングでは、防ダニ・防カビ加工をオプションで実施しております。そして、絨毯を丸洗い(水洗い)することによって残留石鹸を完全に除去します。



補修・メンテナンス

キリムハウスではキリムのクッションカバーを販売しております。このクッションカバーは、穴が開いたり破損したりして一枚では使えなくなったキリムの部分を切り取ってカバーに仕立てたものです。その際に出る織物の切れ端を糸に戻し、保管しています。絨毯やキリムを補修する際には、その在庫の中から合ったものを選んで使います。
それによって、年代や色味に合わせた補修が可能になるのです。



長年の経験

私どもはトルコで長年にわたりアンティークの絨毯を取り扱ってきました。 そのなかで絨毯に関する知識を蓄積し、また絨毯のアンティークとしての価値をどう保つかに腐心してきました。イスタンブールで40年以上の絨毯ビジネスに携わり、いままで数万点の絨毯をクリーニング、補修してきており、博物館やオークションの絨毯を扱った経験もあります。

その経験を活かし、日本でも本場のサービスを提供できます。

また、私どもが扱う絨毯やキリムの量は非常に多いので、皆様に気軽に使っていただけるよう価格も低く抑えられるのです。