日々気をつけること #2

日々気をつけること #1
2017年4月2日
24平米の大絨毯を洗いました
2019年3月22日
日々気をつけること #1
2017年4月2日
24平米の大絨毯を洗いました
2019年3月22日

日々気をつけること #2

湿気

湿気は絨毯にとって一番の敵であり、湿度の高い場所に敷いたり保管したりしないことが大切です。絨毯は湿気をすぐに吸いますので、土台が腐ったり、絨毯がもろくなったりする原因になります。湿った土汚れは、乾くと糊のように固くなり、棘のように結び目と土台を傷つけます。湿気が原因で腐った絨毯を修復するのは不可能ですので、腐敗を防ぐのは最重要事項です。


高温

直接的な熱や高温、例えば暖炉やストーブの火や床暖房、は絨毯を傷つける原因になります。このような高温は、ウールが保っている自然の脂を乾かし、もろくなったり、光沢を失う原因になります。このような熱い場所に大切な絨毯を敷くことは避けて下さい。


直射日光

虫食いを防ぐためにも光が当たる場所で敷いたり保管したりすることが望ましいのですが、強い直射日光に長期間晒されると色褪せが生じます。これを防ぐ意味でも定期的に回転させ、色が褪せたとしてもそれが均等になるようにするのです。


ペット

動物の多くは絨毯が好きです。ただし、十分に訓練されていない、あるいは運動が不十分なペットは問題です。家具の脚や絨毯の特定の場所に排尿し、また同じ場所で何度も何度もします。尿の酸は絨毯を変色させます。また何度も繰り返すと最終的には絨毯が腐ります。尿はすぐに綺麗にしなければなりません。すぐに処置をしないと、後で取り除くのは不可能です。訓練されていないペットを絨毯に近づけるのは絶対に止めて下さい。


へこみと皺

アフガニスタン、クルド、現代ものパキスタンの絨毯のように、土台がウールのものは凹みや皺が出来やすいのです。縦糸と横糸のウールの繊維は、使っているうちに伸びたり引っ張られたりして、元のように縮むことはありません。いびつに紡がれた縦糸と横糸のせいで皺ができ、また持ち運びの際に上手く畳まれなかったり、下敷きなしで使われたりすると、片減りします。 残念ながら、絨毯の皺を防ぐ方法はほとんどありません。もし、軽い凹みでしたら、修復家の手によって引っ張られたり傷つけられたりした部分の補強をすることは可能です。ただ、すり減りが大きい場合は、その場所を取り除いて新たに織り直さなければなりません。もし凹みや皺に気づいたときには、あまり踏まない場所に敷いておく、というのが家庭で出来ることです。もちろんそうしたからといって絨毯が直るわけではありませんが、それ以上傷が広がることはありません。