自宅での手洗い #1 「手洗いの準備」

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自宅での手洗い #1 「手洗いの準備」

家で絨毯を洗うということに躊躇する方も多いと思いますが、ほぼ無料でどなたでも出来ることなのです。簡単な注意事項とやり方を学べば、半信半疑だった人も驚きの結果が得られます。
次にあげる敷物を除いて大体のものは素人でも手洗いできます。
アンティーク絨毯、シルクラグ(アンティーク、オールド、新製品にかかわらず)、大規模な修復が必要なもの、これらは素人が手を出すべきではありません。
上記の3つに当てはまる敷物は、非常に痛みやすく、高価なものでもあります。熟練した職人以外がクリーニングをするのは無理です。ほんの少しの間違いでも取り返しのつかないことになります。もし、家で出来るかどうか迷ったら、行きつけのお店の人に訊いてみましょう。お店の人は、家で出来るのか、お店で出来るのか、あるいは専門の業者に出すべきか判断してくれるでしょう。

手洗いの準備

手洗いの準備は、洗うのと同じくらい重要です。小さな敷物は、テーブルの上など少し高くなった所で、作業がやりやすいようにして下さい。クリーニングの前段階として次のことを行って下さい。
修繕が必要かどうか、傷などを細かく見て下さい。破れている場合は、仮り縫いしそれ以上破れないようにして、清掃後にすぐ修理に出しましょう。毛足の結び目を直すような修理は、ウールの色目を合わせるため、清掃後にすべきです。
土埃、ほこり、砂粒、糸くずなどを絨毯から取り除きます。これらの汚れを取り除くには、絨毯の後ろから、昔からよく使われている棒状の器具で叩きだすのが一番です。汚れを残さないように丁寧に行って下さい。さもないと、水に浸けた段階で泥状になり、乾いた後、セメントのようになり、繊維を傷つけてしまいます。拙速に汚れの除去をしようとすると、洗浄の後、絨毯の毛足がザラザラし毛羽立った感じに仕上がってしまい、絨毯の寿命を縮めることになります。
目立つシミは洗浄前に落とします。もしこの作業を怠ると、洗うことによってシミが固着し、落とすことがより難しくなる、あるいは不可能になることもあります。
色の固着の具合も洗う前に調べます。複雑な模様の箇所を選んで、軽く濡らした白布や手ぬぐいで拭いてみて、色落ちがないかどうか確かめます。色落ちしなければ家で洗えますが、色落ちする場合はプロに頼まなければなりません。